前フリ |
(なげーんだよ、いつもながら。)
先頃、Heart 3号君のSEPP版Celeronがぶっ飛んだ時にPentiumU/400MHz SECC版を手に入れました。
(画面真っ黒・頭真っ白編参照)
あの時は、M/B (Tekram P6B40D-A5)が飛んで、ついでにSEPP版のCeleron 300A 2ヶを道連れにしてくれたのでした。
当時、余っていた部品はM/B
(ABIT BH6)のみ。余分なCPUはありません。
不取敢仮運用するためにはCPUが最低1ヶは必要でした。
「なにかCPUを手に入れないとなぁ。」
と考えながらアキバを彷徨くと、D店にてBulk版のPentiumU/400MHzが2万円ちょっとで売っていました。
CPU CoolerはSEPP Celeronで使っていたALPHA P120M60が余っています。
「このPentiumU/400MHzはSECC版だし、ALPHA P120M60と組み合わせるにはちょうどイイや。」
と言うことで、早速購入。
(あのころは、リテールのPentiumU/400MHzは3万円弱。PentiumV/450MHzが3万円台後半で“お買い得だよ”って感じの頃でしたね。)
その後、Heart 3号君は仮運用を終え、社会復帰。PentiumU/400MHz with ALPHA P120M60はKlamath君に替わりHeart 2号君へ移植されていました。
PentiumU/400MHz with ALPHA P120M60は、Bulkで購入したこともあり、当時ですらあまり見かけなかったSECC版。
「どうせOver Clockなんて出来ないんだろうな。」
と、FSBはTurbo enableの103MHzで使ってました。412MHz、すっげー弱気ですね。
とここまでが、これまでの状況。
心機一転 |
(ってゆーか、ちょっとした気まぐれ。)
イカン、イカン、イカンンンンンっ!!!
こんな「定格+3%」みたいな弱気な使い方では、いくら素性のしれないBulk SECC版PentiumU/400MHzだって、可哀想だ。
きっと
「もっと速く動きたいよ〜」
と泣いているに違いない。(なんで?)
ということで(だから、どーゆーことで?)、PentiumU/400MHz with ALPHA P120M60のOver Clock実験にいそしむことになりましたとさ。(全然説得力ないんだけど。)
GetしたBulk SECC版PentiumU/400MHzは
S-spec | SL2U6 |
生産国 | Philippine |
Stepping | dB0 |
CPIID | 652 |
と、この様なものです。なんだかよく分からないけど、まぁきっと“そこそこ”って感じなんでしょうね、たぶん。
んでは、こいつをOver
Clockしてみましょう。
今回登場して頂くのは
隊長: Cod Long (コッド ロング) さん
オペレーター: Hamil Tonian (ハミル トニアン) さん
というお二人の謎の西欧人の方々でーす。
早速、開始ぃぃぃぃ!
隊長 [Cod Long] |
では、まずDefault電圧のままでFSB 112MHzに挑戦だっ! CMOSクリアの用意だけはしておけよ。 細心の注意を払って電源投入だっ。Switch ON! |
オペレーター [Hamil Tonian] |
BIOS上がりました。 Winの旗も異常ありません。 あっ! |
隊長 | なんだ、どうしたっ? |
オペレーター | Winが問題なく起動しました。 |
隊長 | バカヤロ! 「あっ!」とか言うな。 |
オペレーター | 済みません。 HDBENCHもSuper PIもF.R.も全く問題ありません。 |
隊長 | うむ。予想に反して、あっさり起動か。つまらんな。 |
オペレーター | えっ、なにか言いました? |
隊長 | いや、なにも言っとらんぞ。 このまま起動実験を継続する。 |
オペレーター | えぇっ、もっとやるんですか? |
隊長 | 当たり前だっ!
なにを寝ぼけたことを言っておる。 FSB 112MHzなんて中途半端なところで辞められるかっ! Default電圧だし。 |
オペレーター | えぇ〜、でも448MHzですよ。 もう充分じゃんないんですか? |
隊長 | オロカモノっ! そんな448MHzなんて初期のCeleron 266じゃあるまいし。 |
オペレーター | あっ、ちょっとばかにしてますね、Celeron 266。 |
隊長 | なにを言う。 そ、そんなことがあるわけないじゃないか。 軍法会議にかけるぞ。 |
オペレーター | はいはい。 そーゆーことにしておきましょう。 |
隊長 | なっまいきな奴だなぁ。(覚えておれ。いつか仕返ししてやる。) さっさと次の準備だ。 Default電圧でFSB 124MHzを行けっ! CMOSクリアの用意だけはしておけよ。 細心の注意を払って電源投入だっ。Power ON!! |
オペレーター | BIOS上がりました。 Winの旗は、、、、、ダメです。 真っ黒いままです。ウンともスンとも言いません。 |
隊長 | うむ、世の中それほど甘くはないか。 BIOSは上がったんだな? じゃぁ、VcoreをUpしろ。 |
オペレーター | はいっ。不取敢2.05VにUpします。 |
隊長 | では、まずDefault電圧のままでFSB 112MHzに挑戦だっ! CMOSクリアの用意だけはしておけよ。 細心の注意を払って電源投入だっ。Turbo ON! |
オペレーター | なんすか、それ? BIOS上がりました。 Winの旗は、、、、、ダメです。 真っ黒いままです。ウンともスンとも言いません。 2.0Vの場合と全く同様です。 |
隊長 | ううむぅ。くっそぉ、さらにVcore Upじゃぁぁぁっ! |
オペレーター | はいっ。では2.10VにUpします。 |
隊長 | BIOSまで上がってくれているのが不幸中の幸いだな。 お陰で“CPU SOFT MENUU”が使える。 さらに細心の注意を払って電源投入だっ。Circuit ON! |
オペレーター | だから、なんすか、それ? BIOS上がりました。 Winの旗はO.K.です。 しかし、旗でFreezです。 |
隊長 | 若干の進歩はあるか。 臆せず前進じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! |
オペレーター | はいっ。では2.20VにUpします。 |
隊長 | さらにさらに細心の注意を払って電源投入だっ。 Connection ON! |
オペレーター | だ・か・ら、なんすか、それ? BIOS上がりました。 Winの旗はO.K.です。 あっ、旗の後ブルーバックで文字化けです。 |
隊長 | なんだ、なんだ。 DiskのCheckでもしとるんだろ。 放っておけ。 |
オペレーター | はい。 でも、ブルーバックの後再起動です。 あっ、さらにブルーバックです。 だめです。無限ループにはまってます。 |
隊長 | いかんっ! 異次元空間に引き込まれる前に救出しろ。 |
オペレーター | はぁ? どーやるんすか? |
隊長 | なにを言っておる。 電源を落とすんじゃ。 ポチっとな。 |
オペレーター | なーんだ。 全く。大げさなんだから。 |
隊長 | ぶつぶつ言っとらんで実験続行じゃ。 さっさと次の準備だ。 電圧 UUUp!!! |
オペレーター | はいっ。 Default BIOSの限界、2.30Vにします。 |
隊長 | さらにさらにさらに細心の注意を払って電源投入だっ。 Cable ON! |
オペレーター | それ意味ないって、絶対。 BIOS上がりました。 Winの旗はO.K.です。 あっ、旗の後ブルーバックで文字化けです。 2.20Vの場合と同様な現象です。 |
ふぅ、と言うわけでFSBは112MHz止まりでした。
うーむ。残念。448MHzかぁ。定格の2.0Vで112MHz動いたのにねぇ。惜しいねぇ。
と、諦め悪くウジウジ考えてました。
「んっ? 124MHzでも2.0VでBIOSが上がったんだよなぁ。と言うことは、Coreは動いているのかもしれない。
PentiumUはCeleronと違って2nd CacheがONダイじゃないから2nd Cacheがついて来れないのかも。」
と言うことに気がつきました。CPU以外はFSB 133MHzでも動作することはKlamath君で確認済みです。
「んじゃー、いっちょセカキャー(こんないいかたする?)を殺してから起動してみっか。」
ということで、再実験。
再びコッド ロングさんとハミル
トニアンさんに登場願いましょう。
隊長 [Cod Long] |
今度は、さらに厳しい戦いになるぞ。 覚悟しておけ。 |
オペレーター [Hamil Tonian] |
はい。 了解しました。 |
隊長 | ではPCを起動して、BIOSに突入だぁっ! |
オペレーター | “BIOS Features Setup
Menu” の中に、 “CPU Internal Cache”と言う項目と、 “External Cache”と言う項目の二つがありますが。 |
隊長 | おかしいな。Manualでは “CPU Level 1 Cache”と “CPU Level 2 Cache”になっているが。(?_?) よーわからんから両方ともDisableにしておけ。 |
オペレーター | ラジャー! Setup完了です。 |
隊長 | よし、起動しろ。 |
オペレーター | FSB 124MHzでVcore2.30Vですけど。 |
隊長 | かまわんっ! 行け。 Let's go ON! |
オペレーター | もう、わけわかんないし。 BIOS上がりました。 Winの旗も異常ありません。 Winも起動しているもよう。しかし、 |
隊長 | 「しかし」、なんだ? |
オペレーター | 死ぬほど遅いです。 |
隊長 | ぬううっ、確かに遅い。 起動にいちまんねんくらいかかっている。 |
オペレーター | やっぱ1st Cacheまで切っちゃったんですね。 80486以降は“Cache命”みたいなモンですから。 |
隊長 | これでは80386どころかV30並ではないか。 ナメクジだってもっと素早い動きだぞ。 |
オペレーター | PentiumU/400もCacheがなければナメクジ以下ですね。 |
隊長 | こうなりゃヤケだ。 もう二度とこんなのろまなことはしないだろうからBenchMarkでもとれ。 |
オペレーター | 了解! HDBENCH起動します。 ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ |
隊長 | なんだ? どうした? |
オペレーター | 遅すぎて、動いてるのかFreezしているのか区別が付きません。 |
隊長 | もういい、もういい。もういいっ! リセットかけて1st Cacheを有効にしろ。 |
オペレーター | 合点っ! “CPU Internal Cache”をEnableにしました。 |
隊長 | よし、起動。 Ride ON (Time)! |
オペレーター | 古〜っ。 BIOS上がりました。 Winも完全起動です。 速度的にも、あまり問題ありません。 |
隊長 | うむ、やはりFSB
124MHzが通らなかったのは2nd Cacheがコケていたのか。 よし。それなら電源の調整だっ! |
オペレーター | えっ? ホントにやるんすか? |
隊長 | 当たり前だっ。 この日のためにSevenTeamを搭載したTQ-700を買ったのだ。 活入れだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 筐体の上蓋Open! |
オペレーター | やりたくないなぁ。 Upper Cover Openしました。 |
隊長 | なんだ、オレより格好イイな。 次に、電源を外して、電源の箱を開けろ。 |
オペレーター | 筐体の上蓋開けたら、電源のカバーまで外せるかと思ったのに、やっぱダメか。 電源外すの面倒だなぁ。 よっこらしょっと。 完了です。 |
隊長 | 内部に半固定抵抗があるはずだ。 調査せよ。 |
オペレーター | 発見、発見。 青い半固定抵抗が2ヶあります。 一方がVIOであることが判明しました。 |
隊長 | うむ、判り易くてよかった。 そいつを、てきとーにまわしてみろ。 |
オペレーター | えっ? 「てきとー」すか? |
隊長 | そうじゃ。 どっちに回せばいいかわからんのだ つべこべ言わんと、やれ。 |
オペレーター | へーい。 ちょい、ちょいっと。反時計回りね。 |
隊長 | よし。BIOSを起動して、VIOの確認じゃ。 ついでに1st CacheをEnableにするのを忘れるな。 Save ON! |
オペレーター | ・・・・・・・馬鹿。 なんだかBIOS MENUの枠が崩れています。 VIOが、3.26Vです。 回転方向逆でした。 不取敢、1st Cache Enable O.K.です。 |
隊長 | よし。 それが判れば、もうこっちのもんだ。 半固定抵抗を、さっきとは逆に目一杯回せっ。 |
オペレーター | げっ、目一杯すか? 大丈夫っすかね? |
隊長 | 大丈夫だ。たぶん。 やれっ。 そして電源投入だ。 Cast ON! |
オペレーター | それ、絶対違うと思う。間違ってるよ。 了解。 電源投入します。 BIOS上がりました。 VIOが、3.57Vです。 Winの旗も異常ありません。 Winも問題なく起動しました。 |
隊長 | よーし、良いぞ。 思った通りだ。 では、各種BenchMark等で動作Checkだ! |
オペレーター | 了解。 “HDBENCH” “Super PI” “Final Reality” 全てO.K.です。 |
隊長 | よぉ〜し。 FSB 124MHz PentiumU/496MHz完了!!! |
オペレーター | おめでとう御座います。 これで私の努力も報われましたぁ。 |
隊長 | よし、次のSTEPへ進むぞ。 |
オペレーター | へっ? |
隊長 | まずVcoreを2.0Vに落とせ。 そして Down ON! |
オペレーター | もう、全く意味ないじゃん、それ。 BIOS上がりました。 Winの旗も異常ありません。 Winも完全起動。 各種BenchMarkも通りました。 |
隊長 | よしよし、思った通りだ。 次っ、VIOも少し落とせ。 |
オペレーター | へいへい、目一杯回しちゃいましたからね。 どのくらいまで落としますか? |
隊長 | 切り良く“3.50V”にしておこう。 HOTでやれ。 |
オペレーター | げぇぇぇぇぇっ、ヤですよぉ。 感電するかもしれないじゃないですか。 |
隊長 | 大丈夫だ。やるのはオレじゃないし。 気合いでカバーしろ。 つべこべ言ってると、軍法会議だぞ。 |
オペレーター | 軍法会議っていわれても、オレ、軍人じゃないんだけど・・・ 完了しました。 完膚無きまでに3.50Vです。 |
隊長 | よし。 Vcore: 2.00V VIO: 3.50V FSB: 124MHz だな。 起動後、各種Checkを行うように。 Slide ON! |
オペレーター | だめっ。もうだめ。完璧に意味なし。ただの馬鹿。 BIOS起動O.K. Win起動O.K. 各種BenchMark O.K. |
隊長 | よーし、完了だぁ。 PentiumU/496MHzマシンの完成だぁ。 |
オペレーター | 今更なんですけどぉ。 はぁ、やっと終わった。 |
行きましたよ。FSB 124MHz。496MHz駆動っすね。
やっぱKey Pointは2nd Cacheでした。VIOのUpで到達です。
ここで使っているCoolerはこれです。
ALPHA君。写真で使われているCPUは、今は亡きSEPP Celeron君ですけど。
因みに、FSB 133MHzは全然だめでした。
SoftFSBで133MHzにセットすると、とたんに「ぶちっ」っと音がして画面真っ黒。
再起動がかかりDiskのCheckが始まる。Check終了後また再起動。そしてDisk Check・・・
と無限ループです。Vcoreを2.30Vでも同じ。
FSB 133MHzの532MHzは無理っぽいですねぇ。
寿命末期(?)のSECC版PentiumU/400がFSB
124MHzで動くとは思いませんでした。
安いだけで購入したんですが、悪い買い物ではなかったかもしれませんね。
まぁ、いずれにしても今更なんですけど。
(暇つぶしにやるにはちょうど良かったです。400MHzが496MHzになっても、体感上はあまり変化ないんですが。
「Celeron
450MHzより上の周波数で使ってる」ってことで、精神衛生上はいいんですが。)
ご意見、ご感想等をお待ち申し上げております。
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