初雪の便りを聞いてから幾日が過ぎただろう。
未だ軒下や塀の脇などの日陰には除けられ固まった雪塊が残るとはいえ、
やっと麗らかな日差しが続くようになった。
「ふっ、春だな。」
窓から差し込む日差しを浴びながら趙雲将軍はふと呟いた。
寒さを堪え忍んでいた生命達も萌え出る季節を迎えた・・・
「うげっ!」
“暖かい”などと暢気なことを言っている場合ではない。
PC達にとっては過酷な『高温』が攻め寄せてくるのだ。
既にその予兆はある。
真西に向いたこの部屋は、閉め切っていると午後にはかなりの暑さだ。
当然、CPUもChassis内も暑い。
「いかん、いかん、いかん、いかん、いかんんん!!!!!」
そうだ、そうなのだ。
あの忌むべき“熱暴走”の季節がすぐそこまでやってきているのだ。
早急に抜本的かつ効果的な対策を立て、不退転の決意で火達磨になっても実行しなければならないのだ。
(なんだか三流政治家のような台詞だなや。)
ここに趙雲子龍は宣言する。
「すぅぱぁ さいきっく
さいばぁ Side FANを完成させるのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
(略して SSS Side FAN:
特に意味はない。ゆえに、忘れてください、この名前。)
腰には青紅の剣、手には得意の槍を携え、愛馬にうち乗ったる趙雲将軍は夕日めがけてまっしぐらに駆け去るのであった。
完
なわけないって。
さてさて、1999/05/07に究極の空冷なのだっ!編でSide FANをやって以来、イマイチSide FANへの情熱を失っていた管理人、
ではなくてですねぇ、要するにけちん坊・吝い・しみったれ・吝嗇・めめしい等々が理由で御座います。
だってぇ、あの時のChassis
(RL-889) は1万1千円だったんですよぉ。しかも、300Wの電源付きでぇ。
(安物の電源は危ない、と言う御指摘は多くの方から頂いております。)
それに比べ、TQ-700は約2万円。TQ-1300に至っては約3.5万円!!!
んなもの、勿体なくて穴なんか開けられますかいな。
一方、ATX-550は背面12 cm FANなのである意味十分な換気性能だし、HX-08は側面の外板の取り付け取り外しかたがアレなのでSide FANにはこの上なく不向き。
なかなかNew Side FANed Machineがやれずにおりました。
しかし、この夏はマズイ。
1.2 GHzな1 GHz ThunderBirdを搭載するTQ-1300は、defaultの超うるさい9 cm FANを静音タイプに取り替えたこともあり、
冷却性能に大きな不安を抱えています。
なんとしても大幅な冷却性能向上を果たさなければなりません。
そのためにはSide FANの導入しかありません。(ほんとか?)
でも、でも、でも、でも、でも、高価なChassisに穴を開けるなんて、なんて、なんて、できしまへんがな。
(弱い。弱すぎる。)
などと苦悶の日々を送っていた趙雲将軍。
ある時頭の中に閃光のようなひらめきが走りました。
あたかも闇夜の稲妻のように。
(なんか今回は無駄な修辞が多いなぁ。最近の傾向か? でも、今回は特に酷い。)
「なにも側板に穴開けんでもエーやん。勿体ないし、鉄板に開けるのシンドイし。」
ということで、安価・お気楽・お手軽Side FAN作製記の始まり、始まりぃ〜
まずはChassisの側板サイズを採寸します。てきとーで結構。だいたいがいーんです。
(なにがいーんだか・・・)
TQ-1300の場合は縦45 cm、幅48 cmでした。
お次はホームセンターみたいなところへ出かけて材料その他の入手です。
45 cm × 48 cmという都合の良いサイズがなかったので、45 cm × 30 cmを購入し、繋ぐことにします。
おかげで繋ぐためのアイテムまで必要になりました。
ということで終了。
(をぃをぃ、これじゃなにも説明してないのと同じだろう。)
んでは、写真なぞ。
設置した時のCPUの位置を熟考し、 FAN用の四角い穴を開ける。 今度もカッターで慎重に。 少し曲がっちゃった。 良く切れる新しい刃を使えば、意外と 簡単に切れますよん。 これは排気に設定する予定。 |
もう一つ四角く穴を開けます。 今度はかなり綺麗に切れた。 左の写真とは90度回転して撮影して しまいました。 左の写真では既設FANの上方に 増設しています。 今度は吸気に設定する予定。 |
一応電磁波対策ということで、 アルミ箔を裏側になる面に張ります。 両面テープで数ヶ所固定。 縁はテープで捲れないように。 こんなんで効果あるのだろうか? |
これがChassisに設置した写真。 真っ白いのが格好悪い。(^^; それらしく色でも塗るか。 上が排気FAN、下が吸気FAN。 さぁ、効果のほどは・・・ |
すっげーいい加減でしょ?
呆れましたか?
でしょうねぇ。
でも、でも、でも、安いんですよぉ。加工は簡単だし。
発泡スチロール板が450 ×
300 × 19 mmで、一枚90円です。3枚買ったから、しめて270円。(税別)
専用接着剤が135円。(税別)
総額305円也。(税別)
FANはTQ-1300に付属していた9 cm FANを流用したので実質的にただ。
因みに、既に交換した9 cm
FANは千石で1個 500円だから、無理矢理それを含めても1305円也。(税別)
工作に使用したのは普通のカッター。
あの刃を折りながら使う奴。
わざわざ特別な工具を買う必要はないでしょ?
その上、凄く簡単。
いや〜、まいっちゃうなぁ。
改めて自分の才能が怖くなっちゃうなぁ。
あ〜、まいった、まいった。あはは。
あまり触れたくは無かったのですが、やっぱりねぇ、効果というか設置結果を報告しなければねぇ。
やっぱりマズイ?
ですよねぇ・・・
冷却効果: あり
まだそれほど暑くなっていないので明確には判りませんが、Chassisから吹き出される風はほぼ室温。
A7Vのモニタソフトで見ても効果は判ります。
Chassisを開けているよりも温度が下がります。
ですが・・・・・・・・
騒音: 耐えられない (^^;;;
共振とかビビルとか振動とか
(全部同じだって。)
じゃなくて、FANの音そのものがうるさい。ウルサイ。うるさいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
TQ-1300にdefaultで添付されていたFANは死ぬほどうるさいです。
NIDECの0.17 Aものなんですが、ヤんなっちゃうほどうるさいです。
であるがゆえに静かなFANと交換したんですよね。
板に直接付けて、パンチングホールや桟(みたいな奴)が無いから風切り音が低減されて
うるささが減るかと思ったら・・・
全然。
音を遮るものが無くなったので、却ってうるささが増しました。
ありゃぁ酷いや。
のいずれかの策を講じねば実用になりません。(T_T)
でも、いいや。
なにはともあれ、完成!
いつもながらお馬鹿な管理人です。
でもぉ、ほんとに簡単で安いんですよぉ。
流行らないかなぁ・・・
「誰でも・何時でも・何処ででも」なSide FANを完成できたのではないか、と。
だめ? 企画倒れ?
これで760MPでどんなに発熱しても平気だぃ。早く出てくれぇ。
ご意見、ご感想等をお待ち申し上げております。
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