21世紀最初の年、2001年も半ば以上過ぎ、最後の四半年にさしかかろうとしたある日のこと。
例によって例の如く、出張のついでに (どっちがついでやねん) アキバを散策する一騎当千・万夫不当の趙雲子龍の姿がありました。
その前日までは“秋なのかな?”と思わせるような気温であったのに、突然の真夏日。
秋に慣れようとしていた矢先だったので、余計に堪える暑さでした。
「ひぃひぃひぃ、なんでこんなに暑いんだ。なんでこんなに荷物が重いんだ、買い物はまだなのに。
しかも、仕事は明日だから、今日はあんまり疲労するわけにいかんやん。
とは言え、とは言え、とは言え、とは言え、とは言え、とは言え、やはり必要なものは必要なのよねん。
うひうひうひひひひぃぃぃ。」
と、意味不明な独り会議を開催している将軍でありました。
どうもアキバ散策中はトリップしてしまうようです。
そう、今回将軍の欲しているものはTyan Tiger MP (M/B) とAMD Athlon MP (Palomino: CPU) そして
registered DDR-SDRAMの三種の神器。
これらさえあれば東南の風を吹かせることも暴れる川を静めることもいと容易いと言われる。
(ないない)
バレバレのミエミエのベタベタなお買い物ではありますが、楽しけりゃいいのさっ!
まぁ、無駄話はここでやめて、早速取りかかりましょう。
ぐだらぐだら引き延ばしてもアレですし、速攻で一気にやっちまいましょう。
コッド・ロング: Socket AなAMD製CPUだな。
ハミル・トニアン:
そうですね。でも、ちゃんとPalominoですよ。一応、念のため。
ロング:
注意して見ないとわからんな。ThunderBirdもSpitFireも同じだ。
トニアン:
コアのサイズとか縦横比が違いますよ。
ロング:
知っておる。黄金橋やキャパシタも違うらしいな。
トニアン:
そうらしいですね。
ロング:
しかし、もう少し待てなかったのか、管理人は。
トニアン:
ダメでしょうねぇ。堪え性がないですから。
ロング:
しかしなぁ、オーガニックな奴とか、もっと速いのとか出るだろう、もうすぐ。
トニアン:
出ても暫くは価格が下がらないと読んだんでしょうねぇ。
AHX1200AMS3C AGKDA0128MPMW Y6670951045
AHX1200AMS3C AGKDA0128MPMW Y6670951048
ロング: なんだこりゃ。オオツキケンジのフィギュァか?
トニアン:
違いますよぉ。VGA Cardですよ。
ロング:
なんでいきなりこんなものが出てくるんだ。
トニアン:
少し前に此の企画用に購入していたらしいです。
ロング:
わざわざ見せんでもよかろうが。
トニアン:
どうも管理人が初めて買ったリテールBOX版らしいです。
ロング:
それで舞い上がったか?
トニアン: です。
ロング: 青いな。
トニアン:
青いです。でも、鮮やかではないですね。
ロング: 濁っておる。
トニアン:
でも色で選んだわけではないようですから。
ロング: 値段と非nVidiaか?
トニアン:
です。それはそうと、かなりがっかりしていました。
ロング: 何故だ?
トニアン:
箱がでかいから、沢山“何か”が入っていると思ったらしいです。
ロング:
しかし入っていたのはCardと取説程度だからがっかりしたか?
トニアン:
御明察。
ロング:
話にならんな。程度が低い。
ロング:
やっとお出ましか。
トニアン:
管理人が憧れていたDual AMDのM/Bですね。
ロング: だが、「Tyanは名前がカッコワルイ」とか言ってなかったか?
トニアン:
言っておりましたねぇ。
ロング:
恥というものを知らんのか、あいつは。
トニアン:
日和るとか転ぶとかは得意技ですから。
ロング:
しょーむな。しかし、派手というか地味というか微妙な色合いだな。
トニアン:
あまり趣味がイイって感じではないですね。悪趣味ではないですが。
ロング:
おぉっ、やはりDual M/Bは迫力があるなぁ。
トニアン:
そうですね。なんか“びっしり”詰まってますね。
ロング:
コンデンサがでかくて多いな。
トニアン:
コイルも沢山です。
ロング: 例のCPU周りの四つ穴がないな。
トニアン: Thunderにはあるらしいのですが。
ロング: 色んなことをして値段を切りつめたか?
トニアン:
そう言うことでしょうね。
ロング:
これが“てらさん様”の曰っていた「端っこまで部品が付いてる」ってやつか。
トニアン:
写真が下手っぴぃで見難いですが、そのようです。嫌らしいですね。
ロング:
うわっ、裏面まで部品が一杯。
トニアン:
裏面に表面実装 (どっちだ?) してあるのは気持ち悪いですね。
ロング:
設計者の気持ちは分かるが、やめて欲しいなぁ。
トニアン: これも致し方無いことなのでしょう。
ロング:
先日改造したAOPenのHX-08か?
トニアン:
そうですね。FANの穴が左側面に見えますから。
ロング: Chassis的には背面だな。
トニアン: です。
ロング:
Chassisに組み込んだか。下半分だな。
トニアン:
これだけ見ると小さなChassisに見えますね。
ロング:
なにか違和感があるな。
トニアン:
電源は悪名高きエナマに換えてあります。金色のFANガードですね。
ロング: 違うっ! CPU Coolerが変だ。
トニアン:
そうですね。ALPHA PAL6035とKANIE HedgeHog with 8 cm FANです。
ロング: なんで8 cm FANだ?
トニアン: 付属FANの爆音&猛振を嫌ったんですね。
ロング:
ダウンバーストか?
トニアン: まさか。“もどき”の安物です。
ロング: 効果あるのか?
トニアン:
そこそこらしいです。静かになって性能は落ちない、ってところでしょう。
ロング:
上部も写っているな。
トニアン:
エナマの網タイツをはいたM/B電源用コネクタケーブルが怪しいです。
ロング:
わしには不揃いFANの方が気になるな。
トニアン:
こんなんでイケルんでしょうかね?
ロング:
うわっ!!! Upにすると、ますます怪しい。
トニアン:
電源と先日増設したモノを合わせて四つもFANがありますね。
ロング:
この狭い部分だけで四個か。呆れる。
トニアン:
それはそうと、CPU FANは両方とも吸い出しだそうです。
ロング: メモリやNorthも冷やせると言いたいのか?
トニアン:
管理人は自慢げでしたが・・・
ロング: ・・・・・
トニアン: ・・・・・
ロング:
んじゃこの辺でぶわわわっっと行ってみようかの。
トニアン:
いいんですか? いつもと雰囲気違いますが。
ロング: どこがじゃっ!?
トニアン: Tableになってない、とか。Full実装していない、とか。
ロング: Table無しはTest Caseだ。
そして、最小構成で初期不良の有無を確認するのは常識だろ?
トニアン: そんな、らしくないことを・・・
ロング:
うるさいっ、うるさいっ、うるさいっ! 兎に角最小構成だっ!!!
トニアン: Yes Sir. M/B, CPU, Memory, VGAのみで行きます。
ロング: 宜しい。ではゆけっ!
トニアン: あっ!
ロング:
なんだ、なんだ、なんだ。ナニが起きたのだ。
トニアン:
ダメです。全然ダメ。画面になにも表示されません。
ロング: うぉうわぁ! しかし、CRTがカチカチいってるから、何かしらの信号はでているな。
トニアン:
それに、「ピー、ピー」とBeep音が二度鳴ります。
ロング:
なんだ、なにが悪い。CPUか、M/Bか、RAMか?
Beep音二回ってなんのErrだ?
トニアン:
知りません。
ロング: なにおぉっ! おまえも知らんのかっ!
トニアン:
と仰いますと、隊長も知らないんですね。
ロング:
知らん。不取敢、全ての部品の装着状態を調べろ。
トニアン:
問題なしです。あっ!
ロング:
なんだ、なんだ、なんだ。ナニが起きたのだ。
トニアン: K/Bを繋いでません。
ロング: ちっ! Beep音はその警告だ。ってことは、その他はO.K.だな。
トニアン:
ですね。となるとやはりVGAですか。
ロング: らしいな。
トニアン:
ですね。どうしましょう?
ロング:
余りはないから、どっかから取ってきて試すしかないな。
トニアン:
どのマシンからなにを持ってきますか?
ロング:
メインとかサブとかからは取って来たくないな。
トニアン: G400もG200もダメですか。うーん、となると一番楽なのはRAGE Furyですね。
ロング:
その先のことも考えよう。
仮にKyro IIがイカレてないとして、これを使うのに適したマシンはどれだ?
トニアン:
やはりおうちマシンでしょうか?
ロング:
となると、最終的にこいつにはRADEON LE改がくっつくな。
トニアン: ですね。
ロング: ならば、同じATIで試すのは正解だ。RAGE Furyを外してこい。
トニアン: へーい。
(やや間が有り)
トニアン:
持ってきましたぁ。セットしましたぁ。K/Bも繋ぎましたぁ。
ロング:
おーし、んではやっちまえっ!
トニアン:
行きます、行きます。問題なく立ち上がります。BIOSにも入れます。
ロング: うーむ、VGAだったか。ならば、Kyro IIをRAGE Furyのマシンに繋いでCheckだ。
トニアン:
行きます。問題ないです。Kyro
IIも死んでません。
ロング:
相性、か・・・
トニアン:
ですねぇ。相性に関して比較的引きの強い管理人にしては珍しいですね。
ロング:
日頃の行いだろ。
トニアン: ですね。
ロング:
んじゃ、先へ進むのは明日だな。
トニアン: はーい。
ロング:
また似たような写真だ。
トニアン:
改めてと言うことでしょう。下部を若干引いて写してますね。
ロング: Cardは二枚か。
トニアン: RADEON LE改ととNICだけです。
ロング: 「DECのChipだ」などとほざいておったな。
トニアン:
管理人は自慢げでしたが・・・
ロング: ・・・・・
トニアン: ・・・・・
ロング:
ありゃぁ、これは面倒なことになったなぁ。
トニアン:
なにがですか? 一番下の三枚目のCardはSoundですが?
ロング:
そうではない。IDEコネクタの位置だ。
トニアン:
あっ、ほんとだ。嫌らしい位置についてますね。
ロング: しかも、ChassisはHX-08だ。
トニアン:
ドライブ類がはるか上方にありますよね。
ロング: ん? 大阪?
トニアン:
くっだらねぇ。「じょうほう」っ! 上の方ですよ。
ロング: FDDのコネクタとIDEの二つのコネクタ、計三個が並んで右下か。
トニアン:
そうですねぇ。苦しいですねぇ。
ロング: しかもだ。CD-ROM Driveまでは普通の45 cmケーブルでは届かない。
トニアン: やはりATA100対応のスマートケーブルは必須ですかね。
ロング:
だろうなぁ。ヤだけど。
トニアン:
ヤですねぇ。
一応、フラットケーブルを使ってOSのInstallは済ませました。
当然、OSの次にはRC5-64をInstall。(^^;;;
CPU不可100%直後の再起動時にBIOSでCPU温度を確認すると30℃前後。
思ったより低いです。やはりPalominoにしたお陰でしょうか。
Chassis排気FANから排出される空気の温度も低いです。
手堅い選択に間違いはなかった模様。
しかし、しかし、しかし、異常発見!!!
HDDがDMAにならないのです。「可能ならば・・・」となっているのに現在の転送モードがPIO。
これは哀しい。
セカンダリに繋いだCD-ROM
DriveはPIOを選択するようになっておりましたが、「可能ならば・・・」にして再起動するとDMAになる。
うーん、困った。Cableの問題か?
プライマリ(HDD)にはFT66付属のケーブル。セカンダリ(CD-ROM Drive)にはE-IDEのスダレケーブル。
どう考えてもプライマリの方が良いモノ。
とは言え、FT66用だから悪いのかと思い、M/Bに入っていたケーブルを使用。
でも、結果は同じ。PIOモード。
HDD自体は先日までUltra DMAモードで使っていたモノ。
気を取り直し、どうせスマートケーブルが必要ということで、ケーブルの交換。
CD-ROM Driveには規格外の長いやつ。少しでも信頼性を上げようとATA100対応のもの。
HDDには規格内のもの。しかし、45 cm以下だと届かないので、短めのは使えない。
交換して再起動。
あれっ、同じだぁ。(ToT)
色々考える。考える。考える。考える。考える。考える。考える。
ドライバか? M/B付属のCDからドライバのInstallはしたが、IDEのドライバがM$のものになっている。
試しにTyanのHome Pageへ見に行ってみる。
あるやん。「なんで付属CDに入ってないんだろう?」と不安を抱きながらもInstall。
行きました。ちゃんとUltra
DMAモードになっております。
一安心。
人騒がせなTyanだぜぃ。
んではここいらで構成表なぞを。
CPU | AMD Athlon 1.2 GHz Dual | 1.2 GHz |
M/B | Tyan Tiger MP | AMD760MP,Dual |
Memory | 256 MB | DDR-SDRAM 256MB registered PC2100 CL2.5 |
FDD | CITIZEN Z1DA-89A | 3.5" |
HDD | Maxtor Diamond Max Plus 60 | Ultra DMA/100 20 GB |
CD-ROM | AOpen CD-950E Pro | ATAPI ×50 |
Video | ATI RADEON LE | 64MB |
Sound | AOpen AW744S | YAMAHA YMF744 |
NIC | PLANEX ENW-9501-F | 100BaseTX DEC21140AF |
Chassis | AOpen HX-08 | 5"×5, 3.5"×1, shadow 3.5×7 |
なかなか手堅い構成になってしまいました。
AMDのDualである以外は特に変わったところもなく、それ故の手堅さ。
これでHDD等をSCSIにでもすれば完璧かな?
やはりこの様なマシンがメインに相応しいのでしょうか。
でも、いいや。
なにはともあれ、完成!
わたくしの大好きな6 cm
FAN用のダクトをご紹介いたします。
勿論、ボール紙製。(^^;
ALPHA
PAL6035にくっつけた様子。
Heat Sinkは完全に隠れてますね。
FANは吸い出しに設定。
熱い風を撒き散らさないように後部FANへ送ります。
外したところ。
FANを追加してみました。いつもはこのFANは無しです。
効果を有る程度期待したのですが、まったく無しでした。
Heat Sinkについてるものと同じFANなのですが。
タンデムFANの効果があってもよさそうなんですけどねぇ。
ボール紙ダクトはビニテで固定してます。
横から見てみましょう。
2 cm厚の四角柱の間で90°曲げているだけです。
展開図もなにもあったものじゃない。
ごく簡単な構造。
でも、効果テキメン。Chassis内温度が確実に下がります。
それにつれてCPU温度も低下。
ダクトそのものの効果ではないですね。
いつもはこんな感じ。
熱風を撒き散らさなければ良いんです。
リヤFANにくっついてる灰色のスポンジはお気楽Side FANの名残。
こちらはGRAN BLUE with タンデムFAN。
HedgeHog付属の5400 rpm FANをくっつけてみました。
ま、効果はそこそこ。
元々のFANは加速しました。
でも、PAL6035 with DETAの方が冷える。
あまり触れてはいないですが、HDDのモードではかなり余計な苦労をしました。
ケーブルを交換する前に、「HDDの取り付け位置が悪いのか?」と振動等を疑ったりしました。
で、FrontにあるShadowベイに付けようとしたんですが、付きません。
registeredなメモリは背が高く、干渉してしまいます。
ゆえに、FrontにあるShadowベイは使用不能。
ベイごと外してしまうと言うことも考えたのですが、吸気の整流になるかもしれないので残しました。
じゃぁ、ってことで5"ベイの一番下にも設置してみましたが無駄でした。
徒労ばっかり。苦労したのに・・・
因みに、エナマの背面スリットは手つかずです。
Chassis上部の排気FANが強力なので、仮に逆噴射が起こってもM/B側には流れてこないはずです。
それに、数日運用した実績では、電源FANはあまり高回転にならないようです。
ナゼでしょうねぇ。これもAtlon
MPのお陰でしょうか???
Kyro IIなVGA Cardですが、おうちマシンで使ってます。
IIYAMAのLCDなんですが、イマイチ。
画面が部分的に滲みます。
最新のDriverでも同じ現象。
LCDのPhaseを調整してなんとか耐えられる程度。
それでも両端が滲みますが。
やはりCRTとの組み合わせの方が良いのか・・・・・・・・
nVidia嫌いな管理人にとってはMatrox, ATI以外ではKyro系しか選択肢がないんですけどねぇ。
#SiSってのは怖くて。
素直にRADEON LEをもう一つ買ってくればよかったかなぁ・・・
いつもながらしなくてもよい苦労をしているお馬鹿な管理人です。
でも、やっと念願のAMD Dualマシ〜ンだいっ!
長いこと待ちましたよ760MP。
Chassisの改造まで先にやってましたからねぇ。
これで次の企画はなにになるんだろう?
ご意見、ご感想等をお待ち申し上げております。
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