「正しくは“企画倒れ”だぞってつっこまないでね。
(^^;
TEKRAMのP6B40D-A5を使って、Celeron 300AのDual化に成功したまではいいんですけど、FAN & シンクがショボイせいで熱暴走しちゃうんです。
CPU 1がリテールFAN & シンクで、CPU 2がSocket 7用の風神なんですけど、やっぱだめっすね。FSBを100MHzにして、しばらく使ってるとFreezzzzzz!
特にCPU 2がだめです。CPU 1は熱電対、CPU 2はTEKRAM付属のセンサー(たぶんサーミスタでしょう)で温度測定してるんですが、CPU 2で使ってる風神のシンクの底(ダイの真ん中あたり)で45℃を越えるとダメみたいです。その時CPU 1はほぼ40℃になってます。
CeleronのリテールFAN & シンクってSocket 7用のよりはいいんですねぇ。意外だ。
BH6でsingle使用していた時は、同程度の室温でも35℃越えたこと無かったんですけど、Dual M/Bって熱的に苦しいんですねぇ。(ゴミHDDを詰め込んでいるせいだって噂もあるんですが。)
ぢつは、
「Celeron(PentiumU & V含む)の冷却なんてSocket 7用で充分さ!」
なんて思ってたんですよ。特にCeleronなんてPPGA版も出てるし、見た目もPentiumを無理矢理基板にくっつけてSlot 1用にしたって感じですものねぇ。
「横長のリテール品とか、10cm×10cmの巨大ALPHAなんて必要ないはずだ。」
って思ってたんですよ。しかし、しかし、しかし、さにあらず、右にあり。
“Socket 7用風神はCeleron用リテールFAN &シンクに負ける!”
ってぇ現実を見せつけられて、あっさりところんじゃいました。
(筐体内の配置とかCPUの個体差とかなんとか、いろいろなファクターは絡んでるんでしょうけど。)
結局、450MHzでは長時間使用に耐えられないので300MHzの定格で使うことにしました、暫くの間。
定格なんて、いかーーーーーんっ!
(どして?)
やっぱちゃんと450MHzで使えなくては気分が悪い。
(なんだ“気分”か。)
と言うことで、ALPHAを早速Get!!!!!!
ALPHAのP12052SB-45Bを選択。Celeron用とPentiumU用の穴のあいた奴で、スーパーブレードの45mm height。こんな子達です。
こんなふうに二つ合わさって送られてきました。 一瞬「一個しか入ってない!」って思っちゃいました。 |
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向かい合わせに置いてみました。 いかにも冷えそうな頼もしい子達です。 |
さてさて、問題はどの様に固定するかですね。シンクとCeleronの固定も問題ですが、どうやってリテンションメンバ(RM)に固定するかが最大の問題です。(しかもチープに。)
やっぱCeleronをSLOTに差しただけで固定ってのは不安ですから。
初めはリテールシンクと同じ様な出っ張りを持ったバッファ板を作成して、ALPHAとCeleronの間に挿入しようか、などと考えていましたが、じっとRMを眺めていると、あることに気が付きました。
「リテールCeleronはシンクの出っ張りでRMに固定されている。しかし、この出っ張りはコア側にある必要は無い。CPU裏面であっても同様の効果が期待できる。」
むふふ、ならばALPHAとリテールシンクでCeleronを挟み込んでしまえばO.K.である。よし、これでCPU 1の固定は完璧だぁ。
しかし、CPU 2の固定ではこの方法は使えない。何故なら、二つのSLOT 1間の距離があまりないために、CPU 2の裏面に大して冷却効果のないシンクを配するわけにはいかないのである。しょうがないので、“なんちゃってPentiumUクーラー”を買って、そのケースを流用することにします。
これが“なんちゃってPentiumUクーラー”君です。 冷えなさそうですねぇ。 |
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バラしたところ。ケースの上にCeleronを引っかけて、 下でネジ留め。大丈夫かなぁ? |
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ALPHAと並べてみました。 シンクの大きさの違いが一目瞭然。 ALPHAにはCeleronが付いていますが殆ど隠れています。 |
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この向きに並べるとさらに違いが判ります。 (このALPHAにはCeleronは付いていません。) |
さてさて、素材が準備出来たので早速作業開始ぃ。
CPU 1は、「ALPHA」:「Celeron」:「リテールシンク」
CPU 2は、「ALPHA」:「Celeron」:「なんちゃって君のケース」
という構成です。しかし、Celeron君はDual化改造済みなので、リテールシンクを密着させられません。しかたがないので、コアの裏側に1 mmのテフロン板を挟みます。これでリテールシンクによる冷却は全く期待できなくなりました。しょうがないなぁ。
不取敢CPU 2から作業にかかります。
なんちゃって君の下側のネジ用穴は流用するとして、上側に二つ穴を追加します。プラスチックなので赤子の手を捻るように簡単です。んでもって、CeleronとALPHAを取り付けてみる。
だめぇ。ALPHAのネジ穴と微妙にずれている。このままではシンクが引っかかってSLOTに差さらない。深い、深〜〜〜い検討の末、丸ヤスリで穴を楕円形にしてALPHAをずらすことで対応。
さてさて、それでは組上がった奴をCPU 2のSLOTに差してぇ、Main SW ON!!!
ぽちっとな。
あれっ? あかん。(T_T)
Dualとして認識してくれへん。
っかしいなぁ。ちゃんとSLOTには差さってるしぃ、しゃーないバラすか。
あーっ、BR1#が外れているぅ。(T_T)
しゃーないなぁ、また半田付けのやり直しだぁ。
くっそぉ、今度こそ完璧だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
バラしたついでに取り直したCeleron君のお写真など。
んでは、んでは、再チャレンジおば。
SLOTに組上がった Celeron 300Aをセットしてぇ、Power
ON!!!!
ぽちっとな。
いきまんがな。BIOSもNTもO.K.でんがな。ちゃんと動きまんがな。
よかった、よかったぁ。
んではぁ、お次はCPU 1だぁぁぁぁぁぁ。
今度はALPHAとリテールシンクでCeleronを挟み込むんだいっ。
リテールシンクの穴のサイズはM3ナベネジの頭より若干小さい程度。
よしよし、なんとかO.K.だな。頭より穴が大きかったらどーしよー、とか心配してたけど、なんとかなった。しっかり組み上げてぇ、RMにもしっかり留まるし。計画通りだな、よしっ。
んでは Energy charge!!!
ぽちっとな。
ありゃ? 真っ暗。 (T_T)
おかしぃぃぃぃ。まただめだぁ。ふぇぇぇぇぇーーーん。(T_T)
バラしてcheckしても半田付け箇所に問題はないしぃ。
どーしよー???
んっ? Celeronもリテールシンクも穴がでかい。シンクの方はネジの頭とフィンが接しているので位置はほぼ決まっているけれど、Celeronの穴はネジの太さとの差分だけ動くな。ならばネジが穴の一番上を通るように、つまり、Celeronがなるべく下に行くようにセットしてみるか。
きっとSLOTに充分深く差さっていなかったに違いない。うん、そうだ、きっとそうに違いない。
よーし、今度こそDUAL CELERON Cooled by ALPHAの完全起動に挑戦だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
CPU 1 のSLOTにCeleronをセットしてぇ、Start
Atomic Fusion!!!
ぽちっとな。
わくわく、うきうき。
うおーっ、うぉー。やり、やり、やりぃ。\(^O^)/
完動して感動したー。(つ、つまらん。)
いくらALPHAでもFAN無しでは冷えるわきゃないよねぇ。不取敢っつぅことでリテールFANと転がってた小さいFANを二つ、テープで留めてみました。
こんな感じです。手前がCPU 1でリテールFANをくっつけてます。 奥がCPU 2でそこいらに転がってたちっちゃいFANを二っつくっつけてみました。 なんか変! CPU 1から手前に延びているのが熱電対です。 |
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反対側から見たところ。 やっぱり変。 手前の3台のHDDは1G, 0.5G, 0.5Gのゴミトリオです。いらねーよな。熱源&場所塞ぎだもんなぁ。近い内にとっかえますから。 |
こんな変な構成でも、リテールFANや風神より10℃くらい下がりました。
“究極の空冷”の第一段階としては充分成功ですな。
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ここまでがGW前までに完了していた部分。ここからが佳境(のつもり)。
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“究極の空冷”の前半が成功裏に終わったところで、いよいよ後半戦突入!
わざわざFAN無しのALPHAを選択したのには理由があります。
FANの性能とは流量(風量)に尽きます。直径とか厚みとか回転数とかは風量を決定する重要な要因です。勿論、翼の形状なんかも効きますが。騒音とか耐久性なんかもありますが、これらは冷却性能とはべつものですね。
一方、シンクの性能は表面積の大きさと空気抵抗の低さです。
これらの要因は“どんな製品を購入するか”で決まってしまいます。
さてさて、シンクとFANが決定したら、次はどの様に設置するかという問題があります。例えば「吹き付け」がいいか「吸い出し」がいいか等々。
ALPHAのHomePageには「吹き付け」より「吸い出し」が良いという風洞実験の結果が示されています。これは適切な形状のスカートによりフィンの根本(最も熱くなる部分)に効率的に風が当たることによる結果ですね。(なにを当たり前のことを・・・)
別なHomePageには「風洞実験より実際のセットアップでの実験の方が云々」と実装状態でのテスト結果があったりします。
しかし、重要なことをお忘れではありませんか?
「吸い出し」か「吹き付け」かとか、「風洞」か「実装」かなどという些細な(敢えて“些細な”)違いよりももっと大きな問題があります。それは、“風の温度”です。当然ですよね。より低い温度の風を当てることが最も重要であることはどなたでもご存じです。だからこそ「筐体の冷却」が必要なわけですよね。暖まった空気をいくらかき回しても、さっぱり冷えない。充分冷えた空気をCPU FANに供給するために筐体内の空気循環を見直す、なんて常識ですよねぇ。しかし、いくら循環をよくしても筐体内部に熱源がある以上外気と同じ温度まで下げるのは難しい。大量の空気を循環させなければなりません。これまでのHeart 3号君もFron FANから吸気して、Rear FANと電源FANから排気するという方法を採っています。電源FANはタンデムにしてありますし。より以上の筐体冷却を行うためにはFront & Rear FANまでタンデムにする等の方法を採らざるを得ません。
(この方法を考えた時期もあったのですが。)
もう少しマシな方法は無いかと考えますと、ありました。現在の三つの経路を全て排気にしてしまうのです。こんな感じ。
Rearと電源のFANは現行通り排気にします。 FrontのFANは吸気ですが、これも排気にしてしまいます。 |
そして、吸気はというと、CPUに直接Sideから当ててやるのです、外気を。
こうすることによって、最も冷えた空気がCPUに供給されます。
んでは、計画遂行!
まず、Front FANを排気にセットします。FANを裏返したら、拡張カード受けの鳥籠で風切り音が凄い。風向きが違っただけでこんなに変わるとは思わなかった。面倒臭い、と籠を切り取っちゃいました。
切り取られた籠の桟です。 ニッパーでグリグリやっちゃいました。 |
んでもって、筐体側面に穴を開けます。
ちゃんと寸法をとってぇ、鉛筆で線を引いた後、 てきとーにドリルで穴を開けていきます。 面倒臭いからポンチなんか使いません。(^^; |
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んでもって、なんとかかんとか抜いた後。 穴の間隔が広いところは追加で穴開け。 狭いところはニッパーでパチパチ。 この後、ヤスリで仕上げ。 |
シンクの方にはダクトを取り付けます。ボール紙で工作。
こんな感じ。まだ差してみただけ。 留まってません。 シンクの幅とFANのサイズで開口部を決定。 |
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ちょいと斜めから見た写真。 結構な体積である。どうやって固定しようかな? ま、いいや。テープで留めちゃいましよう。 |
ここまできたら完成したも同然。側面のFAN用ネジ穴のも二つくらい軽くヤスリがけでうまく留まりました。やるもんだ、俺。
で、完成図。
ケースに取り付ける前。 なかなかな出来映えである。 満足、満足。 |
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取り付けてみました。 ボール紙ダクトと若干ずれちゃった。 (この後、調整したけど。) “Side FANs”って感じ。 |
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全景。思ったより格好いいかも。(^^ 本体は座ってる位置からみて左前方なので、 FANは見えないし、音もまぁ及第点。 |
さらに危険が香りが、ってやっぱ違うか。 (^^;
Front FANからの排気も、手をかざさないと判らない程度なので、良しとしましょう。吸気の時より若干音はうるさくなったかな?
RearのFANは改造前や解放状態の時と比較すると、明らかに力強い排気をしています。
CPUの温度はテープ留めリテールの時とあまり変わらない感じ。もうちょっと負荷をかけないと差が出にくいかな。
まぁ、なにはともあれ(何がともにあるって?) 究極の空冷マシンの完成だぁぁぁ!
(ちょっと弱気です。飽くまで“個人的には”ってことで許してくだはい。)
今回はおまけ付き。これまで何度か登場していた“お偉い大先生”の御尊顔なぞ。
サイドパネルを開けているときフラッと現れたので、ヤスリがけをちょっとだけ手伝って頂きました。
Special Thanx!
今回は作業としては結構しんどかったっす。評価としては「今更」って感じですか?
「究極」と銘打った割には陳腐だという御批判もおありでしょうが、どうぞ許しておくんなまし。
Dual CPUでなければサイドFANはいらないと思います。三つのFANで排気してますから風量としては充分でしょう。Dualだとやっぱきついっすよね。それに、FAN無しだと穴の仕上げを丁寧にやらないと。見えちゃうから。 (^^;
完!
これが本命だったんです。「さらなる野望」というほどのものではないかもしれませんが・・・
(前振りの割に拍子抜けかな? やっぱFAKEだったかなぁ。)
今回で本当に“完”です。あとはHDDをまともなものにとりかえるくらいかな。
ご意見、ご感想等をお待ち申し上げております。
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