悪戦苦闘の日々 Cooler 対決 on Duron!


はじめに

なんと〜なく、なんとなくぅ〜♪
別に収集したわけでもないのですが、気が付くと沢山のCPU Coolerが有ったりなんかしちゃったりする。

んでもって、新たに何点かの部品を購入し、あっちへ付けたりこっちへやったりして余剰Partsとともに
Heartシリーズの糜竺子仲君が御目見得したりなんかする。

と言うことで、不取敢Testなんかがやりたくなっちゃって、サササッとやってみましたぁ。

別に深い意味も、深い考察も御座いません。
ま、いつものことですが。

 

基本路線

まずは今回の主役達に登場していただきましょう。

今回試したCooler達です。全部で5種類あります。
なにはともあれ、使わずに余ってしまったのがこんなにあるとは・・・

左から、

  • KANIE HedgeHog
  • COOLER MASTER GALILEO
  • AMD Athlon 1 GHz retail Cooler
  • AMO ThermoEngine
  • NB AQUA600

です。HedgeHogは組み立ててません。シンクをCPUに取り付けてから、
FANを組むのだそうです。(取説にそうかいてありました。)

 

んでもって、その他の環境は以下のようになっております。

CPU AMD Duron 650 800 MHz (100×8)
M/B MSI K7T Pro KT133
Memory 128MB 128MB PC133 CL3
FDD Panasonic JU-257A606P 3.5"
HDD Quantunm FB-KX 13 Ultra DMA/66 13.4 GB
CD-ROM AOpen CD-950E Pro ATAPI ×50
Video SPARKLE SP5200 nVidia VANTA 16MB
Sound on Board  
NIC COREGA CG-FEPCI TXL 100BaseTX
Chassis JUSTY CAT-6001 5"×4, 3.5"×2, shadow 3.5×1

このマシン用の新品部品はMemory, FDD, CD-ROM Drive, NIC, Chassisのみ。
その他は使い回し。(^^;
しかも、NIC1400円、Chassis3880(300W)という安物。この電源、ちゃんと動作するかしらん???

CPU温度とChassis内温度はK7T Pro付属のモニタソフトで測定します。
何処の温度を測定しているのかは不明。(^^;
ご存じの方が居られましたらご教授下さい。

私のPCは、常にRC5-64が走っているのでCPU使用率は100%です。
発熱状況としては最適カモ。

 

温度測定

さてさて、それでは順番に温度を測定してゆきましょう。
まずは一番手、GALILEOの登場です。

正面から見たところです。
5 cmの薄手FANが付いています。
でも、回転数は6400 rpmと高速です。
真上から見たところです。
フィンが全然見えませんね。
この写真は意味無いかも。
(?)から見たところです。
ヒートパイプとアルミ製フィン、銅プレートが見えます。
この発想は正しいと思うのですが、風量が足りない様です。
ヒートパイプとフィンの接合が悪いので、熱伝能が悪く、
性能が出ないという話も聞きますが、フィンに触るとかなり
熱くなっているので、風量が問題かと思います。

 

FANの向き FAN Speed CPU Chassis
吸い出し 6400 rpm 44 35

うーむ、CPU温度とChassis内温度の差が9℃ですね。
まぁまぁの線では無いでしょうか。
これを基準に考えましょう。

長所: 小型なのでM/BChassisを選ばず、取り付け・取り外しがし易い。

短所: 6400 rpmなので、ちとうるさい。

 

 

お次、二番手、Athlon 1 GHzRetailの登場です。

真上から見たところ。
大きいですが、薄型のFANですねぇ。
なんの変哲も御座いません。
非常に素直な感じがいたします。
Intelの黒い奴の方がまだこだわりを感じます。
ホンマにこれで冷えるんかいな?
まぁ、1 GHz定格で問題なければイイのでしょうけれど。

 

FANの向き FAN Speed CPU Chassis
吹きつけ 4500 rpm 40 33

おぉっ、なかなか。CPU温度とChassis内温度の差が7℃です。
流石AMDといったところですか。
外見が平凡で薄手のFANであるにも関わらず、そこそこの性能。
う〜む。

これを使って最も驚いたのは操作性の良さです。
今回TESTしたもののみならず、私がこれまで触った全てのCoolerの中でダントツに優れています。
ALPHAなんて酷いですね。外すためにレバーを押し下げると、引っかかる部分が、より食い込みます。
Thermo Engineもダメです。サイテ〜!

長所: 取り付け・取り外しが非常にし易い。そこそこの性能。

短所: 性能抜群と言うわけではない。そこそこうるさい。

 

 

さて、三番手、Thermo Engineの登場です。今回の準主役とも言えます。

「これが
サーモエンジン
         だ!!

だってさ。
大見得切ってますが、大丈夫でしょうか。
中心に一本アルミの固まりのような柱があり、
その内部はくり抜いてあって、ヒートパイプに
なっているのだそうです。
横から見た写真ですが、ヒートパイプが判らない。
アホやねぇ。
フィンは中心の柱から四方にのびています。
これも発想は正しいと思います。
ファンからの風は中心にモーターがあるので真ん中は
あまり流量がありません。
その部分にヒートパイプですから。
でも、FANが薄手でしょぼい。
いかにも風量が不足していそうです。

 

FANの向き FAN Speed CPU Chassis
吹きつけ 4660 rpm 43 32

あれれ? Athlon RetailはおろかGALILEO以下です。虚仮威し。
なにが「これがサーモエンジン!!」なんでしょう。
なめるのもいい加減にして欲しい。

怒ってばかりでも致し方ないので、ちょっと悪戯。
VDP-12に付属の厚みのある6 cm FANがあるので、タンデムにしてみます。
面倒なので、ガムテープでちょいと留める。

もともとのFANの上にタンデムでくっついてます。

FANの向き FAN Speed CPU Chassis
タンデム,吹きつけ 4680, 5300 rpm 34 30

おぉっ、凄い。4℃差になりました。冷えまくりですね。
でも、元のFANが唸りを上げています。4660 rpmだったのが5300 rpmまで上昇。
発電してるかも。
音が高音に変化し、結構格好イイかも。

しかし、しかし、しかし・・・・・
作業性は最悪

恐ろしく取り付けづらいのは我慢するとしても、取り外すのがダメ。
死ぬほど外し難い。M/BCPUも破壊しそう。
ダメダメですね。

長所: FANを換えれば今回TESTした中で最高性能。なんとなくハイテクっぽい!?

短所: 作業性劣悪・最悪・極悪・サイテ〜。添付のFANが力不足。

 

 

第四のコース、Hedge Hog、噂のKANIEALL銅です。
今回の主役、東の横綱です。

あれっ? 色が変だ。
間違ってモノクロにしてしまったか???
でも、これがHedge Hogです。
FAN等の取り付けは、シンクをCPU
装着してから行うように書いてあります。
こっちはちゃんと銅色ですね。
FANとスカート(?)を乗せてみました。
ネジはさしただけ。絞めてません。
このFANは強力らしいです。

 

FANの向き FAN Speed CPU Chassis
吹きつけ - 39 35

うーむ、購入時の状態では今回のTOPですね。
でも、タンデムThermo Engineには敵いません。

でも、ウルサイ。しかも、もの凄い振動。
爆音 & 猛震
という感じです。
実用的とはとても言えません。
その上、Thermo Engineほどではありませんが、作業性も良くありませんね。

素材が銅であることや、工作精度・設計が云々と言うより、轟音FANで風量を稼いでいるのが
これだけの性能を出している主要因なのかもしれません。

長所: かなり冷える。価格もそこそこリーズナブル。

短所: 爆音 & 猛震。非実用的レベル。作業性悪し。

 

 

さてどん尻に控えしは、AQUA 600、某Shopでかつて「よく冷える」と絶賛。
でも、じぇんじぇんダメ。今回の物差し役、ただのレファレンスです。

なんとなく格好は良いんですけどね。
横から風を送るというのも好きです。
小さくて場所をとらないし、FANもしょぼいので静かです。
冷えなくても良いときは便利ですね。

 

FANの向き FAN Speed CPU Chassis
吹きつけ 4615 rpm 55 35

うげっ、20℃も差があります。あまりにもダメダメ過ぎます。
ここままでは“焼きづろん”が出来てしまいそうです。
ヤメ、ヤメっ!

しかし、こんなに冷えないとは思わなかった。

 

 

結果の一覧

なにはともあれ、結果をまとめて表にしました。

Cooler FANの向き FAN Speed CPU Chassis 温度差 Comment
GALILEO 吸い出し 6400 44 35 9 小型
Athlon 1G Retail 吹きつけ 4500 40 33 7 取り付け外し易
Thermo Engine 吹きつけ 4660 43 32 11 恐ろしく付けづらい。死ぬほど外し難い
Hedge Hog 吹きつけ - 39 34 5 すっげー付けづらい。爆音 & 猛震
AQUA 600 吹きつけ 4615 55 35 20 まぁ、論外。ただの指標。
Thermo Engine タンデム 吹きつけ 4680, 5300 34 30 4 元のFAN4700から5300 rpmへ。
Thermo Engine Big FAN 吹きつけ 4680 35 30 5 実用的か?
Thermo Engine Big FAN 吸い出し 4680 40 30 10 期待はずれ。

 

AQUA 600を測定後、このマシンではThermo Engineを使用することとし、再度取り付けました。
#あー、しんど。もう二度と外したくない。

FANをタンデムからVDP-12用単独にしました。4℃差が5℃差になりましたが、まぁいいでしょう。
あの“発電薄手FAN”も効果あったんですね。

しかし、でも、But, However, Although, 当然のことながらネジの長さが合いません。
FANの厚みが1 cmから2.5 cmになったので当然ですね。
で、FANの上からではなく、中間からネジを入れてみましたが (なにいってんのか判らない?)
今度はネジが長すぎて止められません。
適切な長さのネジを探してみましたが、見つかりませんでした。
買いに行くのも面倒なので、木工用ホワイトボンドを四隅にチョイとつけて、ガムテでチョチョイと固定。
いつもながらいい加減なことばかりしてますが、まぁ大丈夫でしょう、たぶん・・・

ボンドで固定する前に、VDP-12FANを裏返して吸い出しに設定してみました。
ですが、10℃差となりダメダメ。期待はずれですね。
吸い出しが効果あるとは限らないのですねぇ。また一つお勉強しました。

Chassis内温度が微妙に異なりますが、室温は「お茶の間壁掛け温度計」で一定でした。
(温風 or 熱風) の流れがCoolerによって異なるので、その影響かと思います。
#センサーは何処だぁぁぁぁぁぁ?????

単純にCPU温度だけに着目すると、Thermo Engine with VDP-12が最も良いですねぇ。

 

 

参考値として、かつてCopper Pen iii with EPoX BX6SEにて測定した結果を載せます。
温度はM/B付属のモニタソフトにて。状況はRC5-64にてCPU負荷100%です。

 

Cooler CPU System VGA FAN
PAL6035 38 28 25 4326 10
WINDY 59 28 24   31
AQUA 600 45 28 25 4560 17

 

このWINDYってのは、むかしPentium 120 MHzで使用していたものです。
ほとんど化石。それなりに流行ったものではあるのですが。
今回とは環境が異なるので比較になりませんねぇ。
このときはWINDYに比べてAUQA 600が高性能に見えたのですが・・・

後日気が付いたのですが、ALPHA PAL6035Duron Systemで測定するのを忘れてました。
メインマシンで使用中ですので頭の片隅にすら浮かばなかったです。
でも、再びThermo Engineを取り外すのは絶対イヤ (M/BCPUが破壊しそう) なので、諦めましょう。

その後のDuronマシンですが、FSB105 MHz (DDRなので210 MHzと言うべきか?) に上げ、
840 MHzで使用しております。CPU温度は常にChassis内温度プラス7℃になっております。
CPU動作周波数40 MHz UPで温度が2℃上昇。まぁ、いい線ですかね。

 

 

★取り敢えずの総論

飽くまで (「悪魔で」ぢゃないですよ) 今回試した範囲内での個人的感想ですが、

Thermo Engineなかなかヤルじゃんっ! FANを換えれば。

ですかね。
でも、作業性の悪さは半端じゃないですよ。
ある程度の頻度でCPUを交換する可能性のあるマシンには絶対使いたく無いですね。

Totalな性能で考えれば

AMDAthlon 1 GHz Retail 最高〜!

ってことになりますか。現在はCoppermine Celeron 667 MHz @ 1 GHz マシンで使用中です。
なんの問題もなくRC5-64をガシガシ計算し、Personal Proxyも滞り無く走っております。
彼のFANもVDP-12用等に交換すればさらなる高性能化が図れるのでしょうか?

 

 

完!


そこはかとなく中途半端な実験であるところが非常に私らしいと言えるのでは無いでしょうか?(^^;
なんら拘ることなく、数種のCoolerを所有してしまう出鱈目さも私にありがちですねぇ。
でも、多少は情報としての価値もあるかなぁ、と。

諸先生方がそれぞれCoolerTESTをなさっております。TEST環境が異なるのが主原因だと思いますが、結果にはばらつきがあります。
曰く、「○○は冷える」とか、「△△はダメだ」等々。
この手のものは環境の違いが大きく影響すると言うことなのでしょうねぇ。
ま、あたくしの様ない〜かげんな奴のやった
TESTですので、あまり参考にはならないカモ。

ご意見、ご感想等をお待ち申し上げております。

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